グルタミンは体内に存在するアミノ酸のうち半数以上を占め、体内では最も多く存在するアミノ酸です。
グルタミンはそのほとんどが筋肉内に存在し細胞のエネルギー源として利用されるほか筋肉を作る上で重要な役割があります。
そして正常な肝機能の維持や胃腸の状態を整えたり免疫機能を維持したりする役割もあります。
グルタミンはアミノ酸の一種で、「非必須アミノ酸」に分類されます。
アミノ酸とは
私たちの体内では主にタンパク質を作る材料として利用されます。体内には20種類のアミノ酸が存在し、体内で作ることのできない「必須アミノ酸」と糖質や脂質などから作られる「非必須アミノ酸」とに分けられます。必須アミノ酸は体内で作られないため食品やサプリメントから摂取する必要があります。
タンパク質を構成するアミノ酸の種類
必須アミノ酸(9種)※体内でほとんど合成されない
- バリン
- イソロイシン
- ロイシン
- メチオニン
- リジン
- フェニルアラニン
- トリプトファン
- スレオニン
- ヒスチジン
非必須アミノ酸(11種)※体内で合成される
- アルギニン
- グリシン
- アラニン
- セリン
- チロシン
- システイン
- アスパラギン
- グルタミン
- プロリン
- アスパラギン酸
- グルタミン酸
グルタミンの効果
・回復を早める
グルタミンは運動やトレーニング後の筋肉痛を減少させ、筋肉の回復を早める効果もあるといわれています。
運動やトレーニングなどで体に強いストレスがかかると、筋肉中に蓄積されていたグルタミンが放出されますがグルタミンを補給することで、タンパク質を分解することを防いでくれます。
・免疫機能向上
グルタミンには「免疫細胞」の増殖を促す作用などがあり、免疫機能をサポートする役割があります。
感染症を発症したりケガをしたりすると体を守るため体内では免疫細胞が活発に働きます。
しかし免疫細胞の活動が活発になると体内でグルタミンが大量に消費されてしまうことがあります。
体内のグルタミンが減少すると免疫細胞が死滅するなどし、免疫機能が低下するといわれています。
なので食事やサプリメントなどでグルタミンを補給することを心掛けてみてください。
・胃腸の状態を整える
グルタミンは腸内の細胞のエネルギー源になるほか胃腸の粘膜を保護したり腸内で生じた炎症を抑えたりする作用などがあります。
そのため国内では胃腸薬として処方されるケースもあるそうです。
グルタミンが不足すると体内での水分調整や栄養吸収のバランスが崩れ、下痢などの不調を来す可能性もあります。
疲れが溜まっていると感じるときなどは意識的にグルタミンを摂取してみてください。
摂取タイミング
グルタミンは、集中的な激しいトレーニングの後は低濃度になることが示されているため
トレーニング後に筋肉の再構築・成長をサポートするために摂取することが必須となってきます。
トレーニング後のプロテインに一緒に混ぜて摂取するのがオススメです。プロテインは筋肉回復・増量のための大事な栄養素となっています。
最後に
筋肉の分解抑制から免疫力の向上など、コンディショニングには欠かせないグルタミン。
トレーニングを常にベストコンディションで行うためにも、また疲れを溜めずにすっきり爽やかな毎日を送るためにグルタミンを摂取してみてはいかがでしょう。
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